コンサルファームで学んだこと

その他

帰省して個人事業主となる前、外資系コンサルファームに勤めていました。

んまぁー パフォーマンスが低く、人事評価なんて1番下か2番目を行き来していましたが、そんな僕でもエクセルとパワーポイントの使い方以外に学んだことが2つある。

ピラミッドの頂上は戦略

所属していたチームは主に組織再編を支援するチームだったのだけれど、手の付けどころを考える単位をこんな図で表してた


これ、何が言いたいか。

全ては戦略から これに尽きるかと。

事業戦略たてたら、どんな体制組んで(組織)、誰に(人事)、どんな権限与えて(ガバナンス)、IT使って実行するか。 目的(戦略)があって、その他は全て手段・ツールである、と。
全てのツールは戦略を実行させるためのものであると。

全ての要素を戦略のもとに整合性を維持して事業展開することが重要、らしいです。

戦略を語れるリーダーがいない

ある日、プロジェクトに入っておらず暇だった僕は、ミーティングに参加して議事録取るよう指示された。

グローバルのトップと日本オフィスの各ユニットリーダーとのミーティング。

業績レビューから今後の事業展開についての意見交換の場だったのですが、英語で行われたミーティングの議事録を取ることは早々に放棄し、各業界の動向を興味深く聞いていました。

面談が終わり総括の場面でグローバルのトップからバッサリとこの一言;

日本のリーダーって「戦略」が語れないんだね

毎年のパフォーマンスが厳しく評価される世界では、その年をどう攻めるかに意識が向き、戦術やらアクションプランを考えることに意識が向きがち。
そんな中でもリーダーたるや大局観をもって、戦術・アクションプランの先にある戦略を語んないとダメだよね、というのがグローバルリーダーからの一言でした。

宿に置き換えてみると

日々の稼働率に一喜一憂してんじゃない。毎月の稼働率に一喜一憂してんじゃない。
何のために宿をやっているのか・どんな宿をつくっていきたいのかを考えたうえで日々のオペレーションを磨き続けろ、ってところでしょうか?

戦略よりも大事なもの

戦略ってその事業領域をどう攻めていくかの方針みたいなものですが、いざ個人事業主になってみると、事業単体の戦略だけでは足りないなと思っています。

ギリギリのところで精神的支柱になったり、一緒に働いていく仲間を迎え入れる時のリトマス紙みたいなものになったり。事業を通して実現したい夢(?)というか、そんなものが必要だなと。

最近経営者として益々痺れる存在のソフトバンク孫さんはこうおっしゃっておられます;

なるほど。

事業の向こう側を見据えて実現したい社会や夢を語る大ボラを吹き続けることで事業のブレを無くし、そこに錯覚共感してもらえると一緒に働ける仲間になる。
大事なのは彼・彼女のビジョンと折り合いをつけて、互いにシナジーを生み出せる関係になれば、健全な関係の上で共に仕事ができるのではないかなと。

てことは、さっきのピラミッドの最上部には大ボラが入るのか。


今年の年末に法人化する運びとなりそうで、今からコーポレートボラを考えていこうと思う。
キーワードは”自然(ジネン)”、”循環”、”まちづくり”でしょうか。

宿という言葉は一言も入ってないですが、宿なんて1ツールであって夢ではない。人の意見は聞くふりをして、これからも大ボラ吹き続けられるよう精進していきたいと思います。

中村匠郎ニュースレター

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