飛騨高山が外国人に人気の理由は?(”たまたま”からの編)

まちづくり
春の高山祭の様子

28万 → 36万 → 46万 → 51万 → 55万

これ、直近5年間の高山市に宿泊した外国人旅行客の数です。

人口の約7倍の外国人が訪れる街、岐阜県高山市
岐阜県北部の飛騨地方にある中核都市で人口約8万9千人
日本で一番面積が大きく(東京都とほぼ同じ)、約92%が森林

1986年に国際観光都市宣言をしてから30年。行政のたゆまぬ努力により外国人旅行客に優しい街づくりを行った結果、今ではミシュラン・ロンリープラネットで三つ星評価を頂き・・云々はおいといて、宿を1年半経営してわかった高山市が外国人に人気な理由を。

① 立地
東京と大阪の間。これに尽きます。
出入国する大都市からどんなに頑張っても4時間。東京 – 福岡よりたどり着くには時間がかかる陸の孤島も、休暇で訪れる外国人は乗り放題のJRパスという無敵チケットを持っているので気になりません。旅程を組む上では出入国する東京・大阪の間に位置することは非常に重要ですので、それだけでかなり得してる面があります。

② もう一つのピース
東京→都会・CONTEMPORARY JAPAN
京都→伝統・TRADITIONAL JAPAN
外国人が次に求めるピースは「田舎(LOCAL)/自然(NATURE)」なのかなと。

日本人の皆さんでも飛騨高山と聞いてまず思い浮かべる風景は白川郷合掌造りの家々と田園風景ではないでしょうか?

世界遺産でもありインバウンドにおける最強コンテンツでもある岐阜県白川村のその風景。飛騨高山はそれを我がものとし、外国人観光客を取り込むことに成功しています。高速道路が開通し、金沢市との白川郷客争奪戦が激しく繰り広げられていますが、白川郷=飛騨高山=田舎のイメージは根強いです。

立地・田舎・自然

たった これだけ。 どこでもできんじゃん

って思いますが

ここに官民が連携を取って30年も前からインバウンドに力を入れてきた結果、脆いようで強い、簡単に取っ替えられそうで意外と難しいポジショニングをとることに成功しているのが、飛騨高山だと考えています。

インバウンド市場は訪日外国人が増えている限り安泰ですが、一方で、その5倍の市場規模をもつ国内観光に関しては宿泊客の前年割れ続いています。

インバウンドブームによるオーバーツーリズム、外部資本による不動産爆買いによって造り変えられていく町の魅力低下等々、理由を挙げればきりがありませんが、変化する「観光」のあり方に追いつけてない/先をいけてない、というのも、これからは一つの理由になるのではないかな、と。

大型連休に昔からある観光資源を引っ張り出し、必死のイベントプロモーションによって観光客を繫ぎ止めるのも一案ですが、インバウンドで波にのっている今だからこそ、「高山を訪れる理由」を見直し、新たな「光」を育てていくことこそが、これからの高山に求められているのかな、と思います。

新たな光とは?これからの旅のあり方とは?というのはまた別のお話。

飛騨高山が観光地として人気の理由は?(高山の底力編)
本ブログ1番人気の投稿にあやかり、別の角度から飛騨高山が観光地として選ばれてる理由を考えてみました。 こちらも実はたまたまラッキーが積み重り、やがて高山の底力となっているのではないかと思うのです。



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