市議としての1ヶ月を振り返って – 配信後記

まちづくり

明日(2023年6月1日)から、いよいよ初めての高山市議会本会議が始まります。

5月に就任してから嵐のような1ヶ月が経ちましたが、本会議が始まって更にバタバタする前に、この1ヶ月を振り返る機会を頂きました。

Instagram

初めての一人語りは、ただただスマホ画面に映る自分に対して話すことことに慣れず、お聞き苦しい回になってしまったかと思いますが、これに懲りず情報配信は定期的に行なって、少しでも視聴頂いた方に役立つ場とできればなと。

配信中にいくつか視聴者の方から質問を頂きました。アドリブに弱いため、配信後のお風呂掃除をしながらあー言えば良かったなーと後悔の念が襲ってきたので、改めて頂いた質問に簡単ではありますが回答させて頂きます。

会派について – 何故最大会派に入ったのか

僕は最大会派である新政たかやまに所属することになりました。

配信中にあげた理由としては以下の2つ;

①新人として議員の仕事を身につけるため、先輩議員から学べる環境を選んだ

②自分の意見を少しでも市政に反映させやすい環境を選んだ

ここ、もう少し補足します。

この1ヶ月、議会と市政の関係について考えました。

「行政 – 議会は YES/NOの対立関係ではなく、BETTERを目指す関係である」

これが現時点での僕の考えです。もちろん議会として行政のモニター機能を果たさなければいけないのは当然ですが、そもそも市政とは、地域で暮らす人々にとって、より良い高山市を作っていくためにあります。

ここに行政と議会、与党と野党、最大会派と無会派は対立するものではないし、どちらが良い悪いの議論は適当ではない気がしています。

では何故、最大会派なのか。

この答えとして、先に挙げた2つの理由があがります。

恥ずかしながら、市議会議員の仕事を完全に理解した上で5月1日を迎えていませんでした。そんな状況で、一日も早く議員としての動き方を身につけ、価値発揮するための環境を整えるためにとれる手段が最大会派に所属することでした。

MaaSについて・支所地域の交通について

ご質問頂いた背景に支所地域の交通問題に関心をお持ちと理解しましたが、この1ヶ月で支所地域の交通問題について議論される場はなかったため、主に中心市街地の交通問題について回答させて頂きました。

で、アドリブの個人意見として、支所地域での自動運転特区なんて考えもお伝えしました。

が、

お風呂掃除中に改めてこの1ヶ月を振り返って気づいたことがあります;

世の中の問題は僕が考えていた以上に複雑で、ここを直せば解決するというものはない

となると、

そもそも議論されるべきは「支所地域の交通問題」ではなくて、「支所地域に暮らす人々の暮らし」であるべきです。

今後益々深刻化する人口減少・高齢化・過疎化の流れにおいて、特にその進行が早い支所地域に暮らす人の暮らしをどう支えるか。そんな中での「交通」をどう位置付けるか。
「交通」という点で問題を捉えるのではなくて、「人の暮らし」をいかに多面的に捉えられるか、が大事かと思います。

考えた上で、支所地域の交通問題に対してできることはあるか?との質問への回答に現時点での手持ちの情報・僕の知識量では回答が難しい・・というのが、お風呂掃除を経ての一旦の回答とさせて頂きます。

市街地の空家問題について・若者が活躍できる場としての活用について

空き家問題については地域の観光だけじゃなく経済全般を考える上でも、もっと議論されるべき問題だと思っています。

現状、状態の良い空き家は域外資本(最近だとアジアを中心とした海外投資家の動きも・・)によって買われ、民泊施設として運用されるケースが増えています(宿泊事業者としての肌感覚として)。

この動きが進むとどうなるか;

・中心市街地が益々デズニーランド化していきます。

・観光産業が地域を潤す産業ではなくなります。

・”観光都市飛騨高山”の寿命は益々短くなるでしょう。

この問題に対して、行政が歯止めをかけることは可能なのか?不動産事業者が果たす役割は?地域の民間事業者・組合等でできることは?等々、地域として議論されるべきトピックだとは思います。

で、

この議論の大前提として「外貨として稼いだお金をいかに地域に留めるか」は外してはいけないなと。

この前提の上で、若い世代の空家活用を考えて、資本のゲームに巻き込まれやすい不動産、域外資本が買い漁ってる不動産に対して、地域にとって意味ある形で活用させるための仕組みって??という点に関しては、個人的に考えはありますが、長くなるのでまたの機会に・・。

あと、中心市街地の空き家問題に関しては若い世代だけでなく、シニア世代にも活用してもらうのも一案かなとも個人的には考えています。

中心市街地って、アーケードに屋根がある、生活物資が徒歩圏内で大体手に入る、総合病院が近い、公共交通機関が比較的整っている等、高齢者の暮らしを支える環境としてもメリットが多いと考えます。

とはいえ、若い移住者を増やす、若い世代が活躍することで街に活気をという議論もされるべきなので、ここもバランスなんだろうなと。

で、一番避けなければいけないのは、地域外資本に地域の空き家が買い漁られ、民泊施設として運用され、地域の”観光産業”によって生まれたお金が地域外へと漏出することです(ここは何度でも強調します)。

アドリブ回答だと十分に回答できてたか自信ないですし、頭は自由に動かせるお風呂掃除時間は、生配信後の考えを整理するには有意義な時間です。

今後も配信と後記はセットにして、配信後記はさらにお風呂掃除とセットにして書き綴ることで、生配信のアドリブ下手を補っていければなと・・。

それでは明日からの本会議1ヶ月、頑張ってきます!!

中村匠郎ニュースレター

滅多に送られてこないメールマガジンです。活動報告やイベントのお知らせ、ボランティアの募集などをひっそりと配信しています。

いつでも購読解除可能です。プライバシーポリシーはこちら。

まちづくりその他

コメント