その場所の意味がなくなるからこそ その場所の意味を作る

まちづくり

友人が詩的な文章と合わせて前回の投稿を紹介してくれました。ありがたや。

風が運んでくる種を受け止めて 芽を出す。 

でも風向きは誰が決めるのだろう??

その場所である必要がなくなるからこそ

新しい働き方・生き方を表す言葉としてアドレスホッパー、デジタルノマド、多拠点生活、work as life、net flixってのを最近耳にする機会が増えた。それはテクノロジーの発達と合わせて世界はグローバル化し、フラットワールドになることで、国境とか物理的な距離とか意味がなくなって、個人がいつでも、どこでも、何でも、誰とでも自分の意志さえあれば繋がる世の中になったから?

人口減少が続く日本でGDPで測れる”成長”を続けなきゃいけない!と言ってる限りは”効率化”して、”生産性”を高めるしかないから、東京一極集中させてその他大勢は・・・。あ、忘れてた、”地方創生”は各地で頑張ってもらわなくちゃね!

ってのが、今の時代だとすると

僕はどこまでも地元に足をつけていきたいなと。

その地に骨を埋める感じ、古くない?って思われるけど、ここまでロケーション縛りがなくなる世の中だからこそ、これまで以上に”その地が選ばれる理由”が必要になってくるのではないかと。その理由を作っていきたいなーと思うのです。

どこでも良い → じゃー どこ?

この質問の選択肢としてあがらない土地は、人口減少・過疎化に苦しみ、やがて消滅する。

なぜ人は動く?

”どこでも良い”人たちの選択肢に食い込めるか

というか、そもそも彼らはなぜ移動するのか?と考えてみる。

2拠点生活者の場合

2拠点が都会と田舎だとすると、リフレッシュしたい、都会の疲れを癒したいが大きな理由かな。

いかに都会の疲れを癒せるかが勝負になるのかー

では自然・温泉を前面に出して、長野と比較しても選ばれる何かを前面に出す必要があるのかなー。しかし東京から電車1本・2−3時間で行けちゃう長野の牙城を崩すのは難しい・・。

アドレスホッパーの場合

ホップするのに理由があるとすると;

①ただ旅してる
②プロジェクト単位で仕事をしている
③ここではないどこかを探している

僕の感覚が既に古く、別の理由からホップしてるってことは大いにあり得るけど、そんな彼らにいかにホップ中に一息ついてもらえるか、あわよくば沈没してもらえるかを考える。そのためには③の”ここではないどこか”を探す旅・”何がしたいか探す旅”で、”ここだっ”と思ってもらう理由が必要があるのかなと。

ここではないどこか から ここだと思ってもらうには

ここだっ!と思ってもらえるのって、人??環境??食???仕事????

それが何かは人によって変わるけど、「その何か」を考え、創っていかない限りその土地は選ばれない。

人が動く時代、「その何か」が短期でも長期でも人を呼ぶ理由になる。それが土地に深く根付くモノだとするとですよ、あれ、これって観光と同じなのでは?と思うのです。

その地を観光で訪れる理由も、その地に住み着く理由も同じになる。

その人が選ぶのはただ観光地だからってのが理由じゃない。その人の人生を豊かにできる場所だからってのが選ばれる理由になる。

それは空気が綺麗で水が美味しい、人が優しくて、飛騨の匠文化が息吹く小京都での田舎生活は楽しいよ!ではないと思うんです。

結局のところ、観光戦略も移住政策もまちづくりだし、一本筋が通ってないとなと思うんです。

その土地がこれからの世界でどう生きていくかが、その地を選んでもらう理由になると思うんですよねー。旅が人生になるこれからの時代では。

ま、知らんけど。

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