cup of tea

宿

それまでの間、一服して、お茶でも啜ろうではないか。しばらくの間、はかないものを夢み、美しくも愚かしいことに思いをめぐらせよう。

The Book of Tea


cup of tea

これ、岡倉天心のThe Book of Tea(茶の本)からもらいました。冒頭の一文は僕が一番好きな箇所。世界が争いを続ける中一歩身を引き、上から目線ともとれるこの余裕。
これが地元の飛騨高山に帰ってきて、世界へ提案していきたいまちづくりの基本スタンスです。それは20世紀の価値観とは距離を置き、21世紀だからこそ生まれてくる新しい価値観のもとで、です。

21世紀は人間が人間らしさを取り戻す世紀になる。

そんな時に見直されるのがThe Book of Teaに書かれた日本人が古来から大事にしてきた自然(ジネン)の考え方だと信じています。

色々はしょりましたがざっくりとこんな感じ。

このブログは銭湯・宿を運営する中で起こるあれこれや、地方におけるまちづくりの現状・あり方などなどをまとめていきたいと思います。

目指せ週1更新。

冒頭の一文だけだと何が言いたいのかよく分かりませんから、該当するパラグラフの抜粋を。現代社会に当てはめてみると面白いですよ;

[原文]
The heaven of modern humanity is indeed shattered in the Cyclopean struggle for wealth and for power. The world is groping in the shadow of egotism and vulgarity. Knowledge is bought through a bad conscience, benevolence prac-  The Book of Tea tised for the sake of utility. The East and the West, like two dragons tossed in a sea of ferment, in vain strive to regain the jewel of life. We need a Niuka again to repair the grand devastation; we await the great Avatar. Meanwhile, let us have a sip of tea. The afternoon glow is brightening the bamboos, the fountains are bubbling with delight, the soughing of the pines is heard in our kettle. Let us dream of evanescence, and linger in the beautiful foolishness of things.
[訳文]
現代世界において、人類の天空は、富と権力を求める巨大な闘争によって粉々にされてしまっている。世界は利己主義と下劣さの暗闇を手探りしている有り様だ。知識は邪心によって買い求められ、善行も効用を計算してなされるのである。東と西は、荒れ狂う大海に投げ込まれた二匹の龍のように、人間性の宝を取り戻そうとむなしくもがいている。再び女媧(じょか・古代中国の神話に登場する女神)があらわれてこのすさまじく荒廃した世界を修理してくれることが必要だ。偉大なアヴァター(この世にあらわれる神の化身)が待ち望まれるのである。
それまでの間、一服して、お茶でも啜(すす)ろうではないか。午後の日差しを浴びて竹林は照り映え、泉はよろこびに沸き立ち、茶釜からは松風の響きが聞こえてくる。しばらくの間、はかないものを夢み、美しくも愚かしいことに思いをめぐらせよう。

The Book of Tea

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