直近3-5年の目標
実家は高山市八軒町という場所にある。
cup of tea直近3-5年の目標として、2つゴールを設定をしてみた。
1つは、高山市の観光マップで「八軒町通り」を「8th avenue」と書き換える。
なんだか意味が分かりませんが具体的には何をするか。基本的には分散型ホテルみたいなことをしようかな、と。
分散型ホテルって?
「分散型ホテル」というイタリア発祥の事業モデルが、東京谷中のhanare、兵庫県篠山市のNIPPONIAを筆頭に最近注目されていて。
「寝る」、「食べる」、「楽しむ」等の滞在体験を旧来の大きな観光ホテル内で完結させるのではなく、地域の事業者が連携して街をあげてゲストをもてなし、皆で儲かろうよ、というのが基本的な考え方。
これ、宿を経営している者として「暮らすように泊まる」というコンセプトを実現するためのものではなく、単純にメリットが大きいな、と。
「寝る」
寝るだけの場所として機能を最低限に留めているゲストハウスは、泊食分離の考え方からも、この仕組みは相性が良い。ゲストが外に出て街を楽しんでいる分、宿に残ったスタッフはぼーっとできる日常の雑務を処理できたり、他のゲストへのサービスをより手厚くする余裕がうまれる。
「食べる」
まずは市内の飲食店に送客することで、地域にお金を落としてもらえる額が増えるし、宿が普段お世話になってる地域に恩返しができる。
コンビニ弁当を大量に買い込み、ラウンジを占拠される場合と比べ、ゴミが少なくて済むし、他のゲストがくつろげないという事態が避けられる。
しかもしかも紹介したお店が高評価だと、宿の評価もつられて上がる。と考えると、この「食べる」を外出しすることは非常に大きなメリットがある。
「楽しむ」
寝る・食べる以外で銭湯を例に挙げると、以前の記事でも書いた通り、銭湯利用により水道代が減る・水を温めるボイラー代も減る等の宿側のメリットもあれば、シャワー待ちが減り、ローカル体験による満足度が上がるなどのゲスト側のメリットもある。
特にうちの場合は何より単価がアップする。
地域との連携
高山への到着から次の行き先へ出発するまでの流れを分解し、ゲストの滞在体験をデザインしてあげることで、新しい事業が生み出せる。特に僕らはインバウンドに特化していることから、地域と外国人のハブとなることで、インバウンドブームを享受できる人の数をもっと増やすことができるのではないか、と考えています。
cup of teaでは、手始めに「食べる」を地域の飲食店と連携。こんなクーポンを作ったりして、積極的に地域の店舗との連携を図っています。
これ、普通。どこもやってるだろうし、1滞在における消費を1,000円程度セブンイレブンから市内に落ちるように仕向けてるだけなので、インパクトは小さい。
僕らはもう少し踏み込みたい。
いかに市内に落ちるお金を増やすか、どうしたら旅中での消費だけでなく、継続的な旅後の消費にまで結びつける仕組を構築できるか。一回の消費を地域に分散させるだけでなく、継続的な消費・観光客との強い関係/交流を築けるか。
これまでは各事業者の努力による部分が大きかったけれど、地方の中小企業では海外への事業展開・インバウンドをターゲットした事業展開って単独では難しく、効果が得難い展示会/どっかのセミナー/謎のコンサルに頼っているのが大半ではないでしょうか?
インバウンドに特化し、宿というアイドリング時間が長い業種にいる僕らだからこそできる、地場産業との連携の仕方を模索したいな、と思っています。
で、何するの?
八軒町通り沿いに最低限これくらいのお店は配置したいなと;
- 昼:角打 夜:BAR
- 赤提灯焼き鳥屋
- 宿2号店
- コーヒー焙煎所
バンコクのカオサンロード、ニューヨークの5th avenue, 渋谷のスクランブル交差点のように、観光客がその街に着いたら、取り敢えずそこに行く、そんな場所に①8th avenueをつくり旅中消費を最大化させて、②旅後消費を継続的に獲得する仕組を構築することが当面の目標です。
そして目標を達成した暁にはこう言いたい;
「全ての道は銭湯に通ず」
角打がなんの関係があんねん
地域巻き込んでなくない?
結局、自分たちだけで囲おうとしてんでしょ?
って話はまた別で
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