インバウンドでは続きます が 国内旅行は・・
よく言われるのが2020年以降もインバウンドって大丈夫なの?という声。
大丈夫です。
だって外国人は東京オリンピックがあるから日本に来てるわけではないので。
数少ない成長産業で、政府が2030年に訪日外国人6000万人を目指すと言ってる限りはインバウンド産業への投資やら法整備は進むので大丈夫かな〜と。
では高山は?
これも楽観視してます。東京と京都・大阪の間に位置し、田舎・自然のピースがあり、インバウンドに力を入れてきた地方都市は他に少ないからです。世界中を魅了するデスティネーションは「点」で出てくるでしょうけど、マスに対応できる地方都市としてのポジションは揺るがないのではないかと。
と盲信しないとやってらんないってのが実際のところですが。
でもこれってインバウンドに関しては、です。インバウンドの4倍の市場規模がある国内旅行では前年割れが続いてます。
なぜ高山に”観光”に来る日本人は減っているのか
なぜでしょう?
考えられる理由をあげるとこんなところでしょうか;
①いつ行っても外国人だらけじゃん
オーバーツーリズムの一例ですね。
地元民の生活が脅かされると言うのがオーバーツーリズムの代表例ですが、溢れる外国人によって国内観光客の足が遠のくのもインバウンドブームによるオーバーツーリズムなのかと。
メディアに取り上げられるインバウンドに沸き立つ地方都市というレッテルは必ずしもプラスに働いてはいないと思われます。
②古い町並みと飛騨牛だけじゃん
高山という街を古い町並みを中心とした観光都市と認識されちゃうと、そりゃ飽きられます。個人的にはもっともっと周辺の自然を前面に押し出せるとは思いますが、関東圏マーケットに対しては、長野県にその部分を握られているので、もっともっと複合的に観光資源をアピールしていくか、関西圏にとにかくフォーカスするか、かなぁと思われます。
(遠くない未来にインバウンドにもこの流れがきちゃうかも?特に乗鞍高原・・。)
③”旅”が変わり”観光”も変わる
今は顕在化してないですが、中長期先の”観光地”としてのあり方を考えると、今から手を打たなければと個人的に考えてるのがこの問題。
①と②って従来の”観光”のあり方の問題なので、仕方ないじゃん/HOWを変えればなんとかなるのでは?って感じですが、③はどうしようもない。
人はなぜ旅をするのか。
人が旅をする動機がこれから変わっていく気がするんです。
従来の観光・旅ってガイドブックに載ってる場所を実際の目で見るってことでしたけど、最近はより体験志向というか、”その土地でしか”体験できない「コト」にフォーカスが当たってます。ではその次は?
個の時代と言われ始め、アドレスホッパーなる言葉を耳にする機会が増えてきている今、どこでも働けるし、情報だっていつでも・どこでも・誰もが手に入れられる。
住む場所だって働く場所だって個の自由・・。
そんな時代になるとですよ、人が旅をする理由ってなんなんでしょうね。
個の時代になると遊び/仕事/プライベート/パブリック、そんな境界線がなくなると思うんです。(少なくても僕はそうです。)ワーカホリックとは異なる意味で仕事も遊びもごっちゃごちゃ。
そんな時代になるとですよ、人が旅をする理由ってなんなんでしょうね。(もう一度)
それは単なるコトを体験する旅ではなくて、個人の人生に直結し、彼/彼女の人生をより豊かにする学び・体験をするためのモノになるのではないかなーと思うのです。
だとするとですよ・・
だとすると、ですよ。”観光地”って言葉の意味合いも変わってくるはずです。
誰かが上手いこと言ってました ”「観光」とはその地の光を観ることだ”
だとすると、ですよ、個人の人生に直結し、彼/彼女の人生をより豊かにする学び・体験を提供できる資源こそが、これからの観光資源になるのではないでしょうか??と思うのです。
では次なる”観光資源”は何か。
僕はこの問いに対して、高山ならば「木」と「循環」が可能性としてあるのではないかと考えています。
急に飛躍しましたが、今日はこの辺で。
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