前回の投稿に引き続きこれからの事業展開について考えていることの整理を。
今回は、前回のふわっとした内容から、少ーしだけ具体化してみます。
コロナショックを受けての反省点
以前の投稿でも書きましたが、コロナショックを受けての反省点
インバウンド一本足打法
これに尽きます。。
中間層は新興国で増える一方だし、政府も数少ない成長産業には投資を続けるだろう。東京オリンピック後も安泰だっ!と信じ切ってインバウンド集客を集中させた
で
この脆さたるや・・。
これはいかん と。
一方で家業である銭湯は微減と激減の間で踏み止まった。
顧客の90%が地域住民であり、内半数以上が日常使いして下さる常連の方だったのが大きい。
一本足打法の危うさ、内需の底力を目の当たりにして今後の事業展開を考えると、収益の分散化・重層化が大事だなと痛感しております(リスクとは呼ばないっ!)
収益の分散化と重層化
宿業やってて思ったのは、いかに稼働率を上げるか、が収益の最大化につながるってこと。不動産を使った事業だと必然的にそうなるなと。
一方で、一般的な事業運営では選択と集中というか、ターゲットを明確にして特定の誰かを圧倒的なファンにする、ってのがセオリーだったとしたら、一本足打法の苦しみを味わった今、どうするか。
一つのハコであれもこれも狙う。
収益源をあっちにもこっちにもつくる。
これって選択と集中から逆行してるようで、やりようかなと。
メニュー・サービス・時間・区画・人単位やらで、それぞれの狙いを明確にして、一つ屋根の下で一本筋が通ってたら問題ないかなーと。
ここからはいきなり感がスゴイこじつけですが;
・on-lineかoff-lineかじゃなくて、互いがmergeするomo
・before か afterかじゃなくて、with コロナ
・work と lifeをバランスさせるんじゃなくて、workをlifeの一部としたwork as life
もっと言うと
・白か黒かじゃなくて、グレーのグラデーション
・exclusiveな特権(所有)じゃなくて、inclusiveなshare
な世の中になっていくのだとしたら、事業運営もどれか1つ、どっち!?ってはっきりと選ばなくても、全体が塩梅よく整ってれば良いんじゃない?と。
またまたお惣菜屋さんを例にすると
収益の分散化・重層化
前回の投稿で書いたやってみたい事業の一つであるお惣菜屋さんの想定顧客を
①近隣の高齢者・一人暮らし世帯
②共働き家庭
③外国人観光客
と書きましたが、この①〜③どれかを狙うんじゃなくて、全部を狙う。
全部が収益源。
ただ、事業の目的をsustainabilityにおく場合、収益/利益の話ばかりしてても、先の投稿で決めた大ボラとのズレが生じてくる。
この投稿を書いてる途中でも、前のセクション辺りからお金の話だけをしてる違和感が湧いてきてて・・。
収益の分散化・重層化だけじゃなくて、その事業の意義とか解決したい課題などなどの意味を重層化させることも必要なのではないかと思い始めております。
こちらも大事な意味の重層化
お惣菜屋事業は可能性あるなって思ったのは、ターゲットそれぞれに解決すべき課題があったから。
①近隣の高齢者・一人暮らし世帯 → 孤独を紛らわす → 健康寿命が伸びるかも
②共働き家庭 → 家事負担を減らす → 働く時間が増えるかも / 家族と過ごす時間が増えるかも
③外国人観光客 → 野菜不足を補う → 滞在中の満足度が上がるかも
ここをもっと広げるなら;
・仕入先を地元の農家に → 農家は規格外品が売れる → 廃棄品の削減 & 臨時収入
ってことも可能で、地域内の課題を幾重にも重ねて解決する緒になれたら素敵な事業に育つのではなかろうかと。
ここで重要なのは、解決する課題の比重を観光客(外)ではなく、地域(内)におくこと。観光客(外)の課題も解決はするけれど、こちらは事業継続に必要な利益を優先する。
これからの事業のあり方
ようやく今後の事業のあり方が見えてきました。
まずは、事業の目的がsustainabilityを頂点にしたツリーと整合しているか。
次に、利益が金額関わらず「+」で、やる意味もしっかりと「+」になっているか。
仮に「内」向きな事業で利益が少ない場合は、「外」も組み込んで収益源を重層化させることで継続可能な事業に育てる。
一つ屋根の下で収益源を重層化・分散化することで、ハコの稼働率を上げていくと同時に、地域内の課題も同時に解決することを目指す。
整理ができてスッキリしました。
さ、、次は何しよう、、
コメント