地方が創生するってほんっと難しい。そもそも そんなことは起こるのか?というか、創生って何?(前編)

まちづくり

飛騨高山にあのMUJ○がやってきたっ!

飛騨高山にも印が無いことで有名なあの○UJIがやってきた。

地元の声を大まかに分けると;

ポジティブ派

  • あのM○JIを引っ張ってきたのはすごい!
  • 地方でも良いものを選ぶ選択肢が増えるのは歓迎
  • これで都会にいた時と同じものが手に入る・QOL上がる!

ポジティブでは無い派

  • 必要?
  • どうせ最初だけ行って、後は行かなくなるでしょー
  • これでこの店もあの店も潰れるなぁ・・

僕個人の意見としてはネガティブなものから始まり、人の意見を聞くうちに確かにポジティブな面もあるなと考え、今はその是非よりも誘致に至った意思決定プロセスにすんごい興味がある。

なんだそれ。行くのか行かないのか。どっちなんだっ!?なんて言われると、行くと答える。

辛くないグリーンカレーはもう何度も食べたし、cup of tea ensembleの布団カバー36セット、サーキュレーター10機はここから買った。実物を見てサイズ感等を確認して買えたのでとても助かった。

陸の孤島飛騨高山でも、スタバにMU○Iにユニクロに。
市民が日常生活において必要とするアイテムは大体揃うようになり(KALDIがあれば尚良)、”QOL”も上がってきているのでしょう。

”良ければ”良いのだけど、”良い”って誰が作るんでしょう。

僕はこの手の問題を判断する時、地域内に還流するお金の量を判断軸に考えることが多い。観光業においてはこの軸で考えると地域外資本を悪とすることはわりかし自然にできる。

それがMUJ○についてはそうシンプルにはいかないなと。

QOLと括るのは違うとは思うけれど、それでも都会の”お洒落”が手の届く場所にできたことで、日常生活における満足度(?)を高めた地域の住民は多いだろう。地方都市での暮らしにおいて、○UJIが提唱するライフスタイルを自分に落とし込むことで、日常が少しでも”豊か”になる人がいたら、それはそれで誘致した甲斐があったと言うことになるんだとは思う。

一方でこの誘致によってダメージを受ける事業者は少なくない。ライフスタイルショップというだけあってその影響範囲は広く、これまで高山にあった”お洒落”の定義が少なからず変わり、従来の”お洒落”なお店はダメージを受けるだろうし、地域内の小売業全般にその影響が出ることは容易に想像ができる。

それが競争原理でしょ、と片付けるのは簡単。そしてお尻に火をつけるのは間違いなく必要。
でも結果地域内に落とされるお金は減る。それは時代の流れではある。だけれども。

点で始まるこの流れはやがて線になり面になる。
これが面となった時、地方都市に僅かながらに残っていたローカリティはなくなり、経済合理性の名の下に”QOL”がそこそこ高い”効率的”な町が完成する。

いやいや、この街のcivic prideをバカにしちゃいかん。そこは消費者が地域にとって大切な物を残すでしょ、という意見もある。

でも一市民が中長期の視点を持った上で経済合理性を覆す判断ができるのか?と。そもそもローカリティって何?てかそんなの残すに値するの??

民意・マジョリティのリアルは地方での暮らしが”より良くなるなら良い”だと思う。
そこにローカリティー / 地域経済の観点が多く入り込むことはないし、大切なのは自分の暮らし。
なのでMUJI(おっと・・)についてのユーザー意見は総じてポジティブ。

これが現実。



この手の大手資本を誘致するか否かの判断は地元の大人な人達が行うんでしょうけど、誘致にあたって、地域の経営層は自社の売上以外にどんな検討をしたのかがすんごい興味がある訳です。
ローカル性は維持しつつ経済性を取る方法ってないのか。誘致の結果地域経済がどうなるか。そもそも理想とする地域経済のあり方ってどんなのだろう。

この辺をどう描いた上での○○○○誘致だったのかが興味ある訳です。

で、創生って何?

んで、この辺の是非を考えている時に、もう一つ疑問として出てくるのがそもそも創生って何?というお話。人が変われば違うことを言う、この手の議論が噛み合わない理由は語る軸がそれぞれ違うから。

創生って人口が増えること?だとしたら、隣町よりも福祉・子育て環境を充実させれば良い。けれどそれって創生?

ホテル建てまくって観光客増やして賑やかな雰囲気作れたら創生?だとしたら穴の空いたバケツには一生水が貯まらない事実は見てみぬ振りでごまかす?

QOL高ければ良い?とするとQOLって何?誰の?ビッグマック最高って人と有機野菜しか口にしませんって人が幸せレベルを5段階で表してくださいって言われて5だったらOK?不労所得で悠々自適な生活をしてる人と、生活保護者が同じ設問「あなたは幸せですか?」で5だったらOK?

価値観が多様化する中では(昔からそうだとは思うけど)各々の考える道で幸せだったのならそれで良いとは思うし、そこは大きな力で抑えたり、括ったりするものではないのかな。
と考えると尚更地方創生という名のものとに全てを括ってしまうのはもう時代として成立していないんだなと思うわけです。

で、話を最初に戻すと、無印がやってきた時に誰もが良し悪しを理解したうえで選択ができる環境はやはり大事だとは思うのです。それが民度、シビックプライド、利他の入り込む余地を作るのではないのかなと。ではとうやってその辺の理解・気づきの機会を作ったら良いのかな。

全くをもってわかりません。
あなたにとっての創生してる地方ってどんなんですか?

中村匠郎ニュースレター

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